ハチミツとクローバー 9巻
2006年 07月 16日
***読まれる方はご注意を***
ハチミツとクローバー
1~9巻 発売中
羽海野 チカ
アニメ第2弾や実写映画化も決定し、まさかこれほど人気がでるとは思っても見なかったハチクロの最新刊。新刊が出るのがほぼ一年ぶり。もうね、この1年間一睡もせずに待ってました。・・・・・いや、それくらい待ってましたってことで。
山田のことだから、未だに真山のことを諦めきれずにいるだろうと思っているところに、彼女なりに吹っ切れようとしてる姿を見せるものだから・・・・ちくしょう、真山め!
やっぱり山田がここまで前向きになったのは野宮のおかげなのかなー。それはそれで、腹立たしい気がするのは9冊読み続けてきた親心から。
右手を巻き込む事故。芸術家としては致命的。
リハビリ次第で直る可能性があることだけが望みですが。
正直この展開には目を疑った。なんでこういう方向に持っていったのかな、と。
ただ事故にあう前からはぐは田舎に帰るか、歴史に残るような絵を描くかっていう選択に悩まされていたから、こういう状況に陥ったことで何らかの答えがでるのかな?
竹本は山田の次に好きなキャラなので頑張って欲しい。
はぐがリハビリのストレスで噛んでつけてしまう傷が修司の体に出来たときに、自分の体には決してその傷がつくことがないと自覚してしまう。就職は決まっていても、金はない、力もない、最愛の彼女に何もしてあげることがない。そう知っていても最後には彼女のことではなく自分の感情を一番に考えてしまう。
本当にリアルな人間らしい竹本。一人ができることなんて、本当に限られている。
天才肌の彼に、なかなか共感することができませんが、最後に彼がはぐに言った
「もう描かなくていい」「生きていてくれればいい、一緒にいられればいい」
「オレはもうそれだけでいい」
というセリフは沁みましたね。竹本と違って森田さんには彼女を支えられるだけの力がある。
ただ、このセリフが真に彼女のためだけを思って出た言葉というよりかは、自分もはぐにすがる思いも含まれた言葉のように感じられた。
それだけに純粋に、この言葉に溺れてしまっていいものかとも思いました。
はぐが竹本、森田のどちらを選ぶにしろ、どちらも選ばないにしろ、物語は最終局面。
山田の方も野宮ともうすこし何かあるだろうから、また来年まで一睡もせずに待とうかと思ってますよ!・・・・・いや、そういうくらい期待してるよってことで。
そういえば、まったく出番のなかった真山は番外で
ちなみにウチの研究室はドイツ式(腕を組みながら飲む)を推奨しています。