殺戮にいたる病
2006年 09月 25日
殺戮にいたる病
我孫子 武丸
「かまいたちの夜」のシナリオを書いた人として有名な我孫子武丸。その代表作であり、叙述トリックの先駆け。そして叙述トリックが仕掛けられてりると悟らせない本文の面白さと鮮烈さ。久しぶりにページをめくるのが辛く、小説にもかかわらず目をそむけてしまうほどのリアルさでした。
というか、この作者人一人くらい殺してるんじゃないだろうかって思えるほど鮮烈。
そして殺人の理由がまた哀しく、常人には理解しにくいもので興味深かったです。
傑作には間違いないが、人には勧めづらい。そんな作品でした。
自分自身の精神に地震がある方は、ぜひ読んでください。